GMTウオッチとは
このページでは、1つの文字板・ベゼルで複数の時刻を同時に表示することができるGMTウオッチについて紹介します。
GMTウオッチの特徴
メーカーによって仕様はさまざまですが、一般的なGMTウオッチには時針・分針・秒針と共に24時間で1周する針(24時間針またはGMT針)、24時間針が指し示す24時間表示が備わっており、GMTウオッチの特徴となっています。
この24時間針と24時間表示を使うことで、1つの文字板・ベゼルで複数の時刻を同時に表示することができます。
一般的なGMTウオッチのデザイン
時刻の表示例
(ベゼルに24時間表示がある場合)
時針を動かす
ベゼル(24時間表示)を回転させる
GMTは世界の基準となっていた時刻
そもそもGMT(Greenwich Mean Time:グリニッジ標準時)とは、イギリスのグリニッジ天文台での天体観測を元に決められる時刻のことで、かつて世界の時刻の基準とされていました。
GMTウオッチは、自分のいる地域の時刻と共に、世界の基準となる時刻(GMT)を表示するだけでなく、設定次第で異なる地域の時刻を表示することができます。
2種類のGMTウオッチ
どのGMTウオッチも、時針・分針・秒針をメインの時刻を知るために使用し、24時間針を2つ目、3つ目(サブ)の時刻を知るために使用します。しかし、GMTウオッチは使い勝手によって2種類に分けることができます。
- 時針だけを自由に動かせる
Traveller GMT( True GMT) - Traveller GMTは分針・秒針・24時間針を動かさず、時針だけを自由に動かしてメインの時刻を1時間単位で変えることができます。
スムーズにメインの時刻を変更できるため、海外旅行や海外出張などのときに便利です。
- 24時間針だけを自由に動かせる
Caller GMT( Office GMT) - Caller GMTは時針・分針・秒針を動かさず、24時間針だけを自由に動かしてサブの時刻を1時間単位で変えることができます。
スムーズにサブの時刻を変えることができるため、海外へ電話するときなどに相手の国の時間を確認するときに便利です。
複数の時刻を表示するさまざまな時計
複数の時刻を表示する時計にはさまざまなデザインの時計があります。
- 一般的なGMTウオッチ
- 文字板1つで複数の時刻を表示するため、1つ目の時刻と2つ目以降の時刻は、文字板だけでなく分針・秒針も共有しています。時刻を表示するための部品が最小限で済むため、シンプルなデザインでありながら複数の時刻を同時に表示することができます。
- 時計が2つあるような時計
- メインの時刻を表示する時針・分針・秒針とは別に、サブの時刻を表示する針が別で設けられている時計で、デュアルタイムウオッチと呼ばれる場合もあります。
スタンダードな時計とは異なり、時計が2つあるようなデザインをしています。