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2025.02.04
「Z世代 KOGEI ARTIST 応援プロジェクト」を開始 ~ 日本の伝統工芸の未来を担う若者たちをサポート ~
シチズン時計株式会社(本社:東京都西東京市、社長:佐藤 敏彦、以下シチズン)は、日本の伝統工芸を次世代へとつなぐ若手工芸作家を支援する「Z世代 KOGEI ARTIST 応援プロジェクト」を本年より開始します。
本プロジェクトは、伝統工芸の担い手である若手作家を支援し、より新しい表現や作品の生まれる環境を整えることが目的です。特別サポーターとして伝統工芸×ファッションブランド「HIRUME」総合プロデューサーの生駒芳子さんを迎え、プロジェクトを始動しました。
第1回目となる今回は、染色家の石井 佑宇馬氏と陶芸家の金田 萌永氏を支援します。
1年間の制作応援金50万円の提供と共に作品展示の機会、制作活動をSNS等で紹介するPR支援を実施します。選考に当たっては、伝統工芸の技法を活用しつつ作品作りに励む若手作家複数名から、事前選考で選定された4名の工芸作家の作品を社内展示し、当社社員の投票で決定しました。
2025年3月6日(木)HIRUME Art Laboratory(東京都渋谷区神宮前4-9-13 ミナガワビレッジ#3)にて授賞式を開催します。その後3月7日(金)から3月12日(水)まで同会場で受賞者作品の展示を行います。
■作家紹介

石井 佑宇馬(いしい ゆうま)氏
手描き友禅の技法をもとに、染色による作品を制作。染色を通して自身の根源な欲求や感覚と向き合い、それらを作品として表出させることを目指している。2001年福島県生まれ。2024年金沢美術工芸大学工芸科卒業、同大学大学院美術工芸研究科工芸専攻修士課程在籍。A-TOM ART AWARD EXHIBITION 2023、NAMERIKAWA ARTIST IN RESIDENCE EXHIBITION、KUMA experiment vol.1「Polyphony」、KOGEI Art Fair Kanazawa2024、アートの実験空間 金沢美術工芸大学学生展「五つの表現 」、A-TOM ART AWARD2023 TOYAMA賞、Van Cleef&Arpels デザインスカラシップ、PRIZE for LEADING CHARACTER / DSF CULTIVATION AWARD for Students、SHIBUYA ART AWARDS 審査員 小松隆宏賞、クマ財団クリエイター奨学金8期生

金田 萌永(かねだ もえ)氏
陶芸の伝統技法「練込」を応用し、「青」を基調とした作品を制作。1997年東京都生まれ。2020年武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科卒業。滋賀県立陶芸の森スタジオアーティスト。2021年日本伝統工芸近畿展新人奨励賞(入選22, 23, 24)。日本伝統工芸展初入選(同22, 23, 24)。2022年初個展(京都高島屋美術工芸サロン)。2023年旬の工芸-技の狂宴(緑ヶ丘美術館・奈良)。第10回菊池ビエンナーレ入選。2024年タクミのセラミック・トラベル(茨城県陶芸美術館・茨城)。備前現代陶芸ビエンナーレ入選。現在、日本工芸会正会員 滋賀県内で作陶。
■審査基準
1.人を感動させる作品であるか。
2.日本の伝統工芸や伝統技法を継承しつつ、革新的で独創的な表現があること。
3.ものづくり(技法、製造方法)の完成度や洗練度を高めながら、挑戦している点があること。
4.未来を意識し、地球環境や社会に配慮したものづくりであること。
5.「BETTER STARTS NOW」*など、シチズンが大切にしているものづくりのスタンスや美意識と共鳴するか。
*BETTER STARTS NOW
「どんな時であろうと『今』をスタートだと考えて行動する限り、私たちは絶えず何かをより良くしていけるのだ」というシチズンの信念
シチズンは今後もこの活動を継続することで、伝統工芸や芸術文化を尊重する土壌の育成に貢献します。
- <シチズン時計とは>
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シチズン時計は、腕時計の部品から、完成時計の組立・調整まで自社一貫製造できるマニュファクチュールであり、世界約140の国と地域でビジネスを展開しています。1918年の創業以来、“BETTER STARTS NOW”「どんな時であろうと『今』をスタートだと考えて行動する限り、私たちは絶えず何かをより良くしていけるのだ」という信念のもと、機械式から始まり、世界に先駆けて開発した光発電技術「エコ・ドライブ」や、最先端の衛星電波時計など、常に時計の可能性を考え、開発を重ねてきました。シチズン時計は、これからも時計の未来を切りひらいていきます。