シチズン時計の製造子会社であるシチズン時計マニュファクチャリング株式会社(本社:埼玉県所沢市、社長: 白井 伸司)の社員:荒井 寛子(生産本部製品部・飯田殿岡工場勤務)が、令和3年秋の褒章において、第一線で業務に精通している者、他の模範になるような技術や事績を有する者に授与される、黄綬褒章を受章いたしました。
■受章者:荒井 寛子(あらい ひろこ)
1.受章理由
腕時計のムーブメント製造や完成品(外装)製造のすべての工程での組立力に優れ、機械式時計ではミクロ単位の調整作業を習得し、唯一の社内最高の称号「時計組立スーパーマイスター」として評価されている。
2012年(平成24年)には「時計組立・修理工」で卓越技能者長野県知事表彰(信州の名工)、2016年(平成28年)には卓越した技能者「現代の名工」(厚生労働大臣賞)、2018年(平成30年)には「第7回ものづくり日本大賞」(内閣総理大臣賞)の表彰を受けている。また技能継承を目的とし、後進の指導、講師として全国を対象に地域社会や業界貢献にも力を注いでいる。
2.受章コメント
この度、黄綬褒章という名誉ある素晴らしい章を賜りましたことに、心より感激しております。
株式会社平和時計製作所(現:シチズン時計マニュファクチャリング株式会社)に入社してから、腕時計組立一筋に勤しんで参りました。これまで技能を磨くことができたのは多くの諸先輩方のご配慮と関係者のご支援によるものと深く感謝しております。
今後も決しておごることなく、お客様への感謝の気持ちを忘れずに精進をして参ります。
企業理念である『市民に愛され市民に貢献する』のもと、後進の育成、技能継承にも尽力し、モノづくりの未来に貢献していきたいと思います。
3.プロフィール
1979年(昭和54年) 株式会社平和時計製作所(現:シチズン時計マニュファクチャリング株式会社)入社。43年間、時計のムーブメント組立から完成品組立に従事し、2004年(平成17年)には社内規定で高度な技術・技能を保有しているとして、マイスターに選ばれ、2017年(平成29年)には社内規定で最も優れた技能を持つ「時計組立スーパーマイスター」に任命された。特に高級機械式時の組立に従事し、加えて、後進の育成、モノづくりの楽しさを伝える地域活動にも精力的に貢献。2012年(平成24年)には「時計・修理工」職種で「信州の名工」に、2016年(平成28年)には「時計組立工・修理工」職種で卓越した技能者の表彰(現代の名工)にも選ばれる。また、平成30年には「第7回ものづくり日本大賞(内閣総理大臣表彰 )」を受賞した。長野県出身。62歳。