story #01

流れにノーと言える
女性チーム。

前田 花菜

シチズン時計株式会社

CITIZEN Lの商品企画に携わる前田花菜さん。
アナログ時計では前例のない「エシカルな時計」を生み出す原動力となったのは
前田さんを始めとするほんの数名の女性チームでした。

本当の美しさって
何だろう?

シチズンに入社して11年、産休から復帰したタイミングでCITIZEN Lの商品企画に配属されました。
CITIZEN Lは、「Beauty is Beauty」というコンセプトのグローバルブランド。
まずは「本当の美しさって、何だろう?」とチームでディスカッションするところから始めました。

若い時は、外側の美しさが大半を占めたとしても、ある程度年を重ねると、その人の持つ内面が表に出てくる。
例えばオードリーヘップバーンやダイアナ妃が美しいのは、
社会貢献など誰かを幸せにしたいという思いがあるからではないかと。
今まで時計の外側のデザインのことばかり考えてきたけれど、モノを作る工程にも美しさを取り入れられたら、
本当に美しいブランドになれるんじゃないか?というところに行き着いたんです。

Tシャツがつないだ
運命の出会い

でも時計を作る工程に、どうやって美しさを取り入れたらいいのだろう?とモヤモヤしていた時に、
たまたま同じフロアのCSR室の女性が着ていた国連のロゴマークが入ったTシャツが目に止まりました。
私は小学1年生からガールスカウトをやっていたので、同じ匂いを感じたんですね。
そこで声をかけ、今抱えている悩みを打ち明けて、よかったら話を聞かせてほしいとお願いしたところから、コンセプトを固めていきました。

ちょうどCSR室でも、エシカルを時計にどう落とし込んでいくのかを模索していたところで「このタイミングを待っていた」と。
大きな会社の中でたまたま同じフロアだったことも味方してくれました。

前代未聞のプロジェクト

今でこそSDGsなどで風向きが変わってきましたが、当時は「エシカル」と言っても誰にも話が通じない。
上司に一人ずつ話を持ちかけるも、なかなか賛同が得られず苦労しました。
機能で時計を売る時代でしたから「そんなの売れるわけないよ」と。
そこで思い切って、取締役に直接話しをする機会をもらい「こんな思いで、こんなブランドにしたいんです」と直接プレゼンしたら
「ぼくはいいと思うよ」となって。部署をまたいだ前代未聞のプロジェクトが動き出しました。

大量にある時計の部品すべてに安全な材料を確保したり、紛争鉱物を使用しないことを宣言したりと、
すべてが前例のないことだったので苦労しましたが、何度も話し合いを重ねながら、各部署に説明して回り、
時間をかけてひとつずつクリアしていきました。

逆境に負けない女性チーム

ようやく完成した時、まず業界の関係者の方たちが絶賛してくれたんです。
それは企業においてエシカルな商品を作ることがいかに大変かを知っているから。

じゃあなぜ実現できたのか言うと、とにかくメンバーがすごくよかったんですよね。情熱があって、行動力もあって。
大きい会社だと通常の仕事の流れができてるんですけど、このチームはその流れにノーと言えた。
そのせいで、周りに苦労もたくさんかけましたが、
心強いパワーのある女性たちがいてくれたからこそ、実現できたんだと思います。
今後は、例えばリサイクル素材を採用するとか、時計自体がサスティナブルなものになるような、
もう一歩踏み込んだエシカルな時計に進化させていきたいです。

前田 花菜(まえだ かな)

アナログ時計で初めて、環境や人権に配慮されたエシカルなものづくりを実現したブランド、
CITIZEN Lの商品企画担当。

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