2024年10月24日発売予定

審美性

「優れた時計を作りたい」という、オリジナルの1924年懐中時計に込められた思いを受け継いで。

ダイヤル上のアラビアのフォント、6時位置の小秒針のレイアウトはオリジナルを尊重しつつ、更なる美しさを追求。電鋳手法と塗膜研磨を用いた独特の模様は、降りしきる雪のように、時が積もっていくイメージを表現。

シースルーバックからのぞく、曲線を描くように配した受に施されたコート・ド・ジュネーブは、オリジナルと同じ45度の傾斜で走る等間隔の稜線が、美しくふくよかな筋を描きます。ペルラージュを施した地板、ダイヤカットによる面取りを施した受など、細部に至るまで審美性を追い求めました。

精度

創業当時から変わらない精度へのこだわり。部品そのものの精度を高めることが、時計の時間精度を高めることにつながるという信念の下、長年磨いてきた技術力を投入。

高い部品加工精度が求められるフリースプラング方式のてんぷを採用し、脱進機にはLIGA工法（微細構造物形成技術）を使用。その結果、てんぷ式腕クロノメーター（ISO3159）を超える平均日差 －3 ～＋5 秒を実現。

完成時計状態で、全数17日間の自社検査を実施。懐中時計用に設定された、6方向の姿勢・3段階の温度で設定した様々な条件下での検査をクリアし、その証として時計本体には「CAL.02規格検定合格証」が付属します。

寄り添い

「永く広く市民に愛されるように」という思いは、使う人への寄り添いとなって。

掌になじむ丸みを帯びたケースは、美しい鏡面仕上げとともに、日常生活用防水が施され、日々の使用に安心感を与えてくれます。ポケットなどから取り出す際に稼働するボウは、メンテナンスが可能な特殊構造と、滑らかな動きを両立。時計を提げる組紐は、有職組紐道明により仕立てられたもの。100%国産の正絹を使用し、この時計のために作られた「藍墨」色に美しく染め上げられています。