PROCESSING

チタニウムへの
挑戦。

シチズンの腕時計の特長のひとつに、外装の美しさがあります。特にチタニウムについては、1960年代からいち早くその可能性に注目し、ケースやブレスレットの素材として採用。軟らかく成形が難しい金属であるチタニウムを、思い通りに加工するための技術を追求してきました。シチズンは、現在もチタニウム加工のパイオニアとして研究開発を続けています。

シチズンだけの美しさを
求めて。

時計の外装は主に、プレス、切削、研磨という3つの加工プロセスを経ますが、ここにもシチズンならではのこだわりがあります。プレス工程では、長年にわたり改善を積み重ねてきた機械を使用し、軟らかく成形しにくいチタニウム素材をもっとも美しく加工できる温度(この温度は企業秘密のひとつです)の研究を行い、精密で個性的なケース加工を実現しています。また、研磨工程では、熟練の職人が一つひとつのケースを丁寧に磨きあげています。

道具も研磨剤も、
シチズン製。

研磨工程では、粗研磨、中研磨、仕上げ研磨と行っていきますが、この作業には機械ではできない緻密で丁寧な職人技が要求されます。ザラツ研磨での下地づくりはもちろん、研磨対象に合わせてカスタマイズした治具と独自に開発したロウ剤を使用した、熟練の職人によるきめ細かい研磨加工は、長年のノウハウがあってこそできる技。特にチタニウム素材の研磨加工は真似のできないクオリティを実現。シチズンにしかできない美しい鏡面加工を可能にしています。美しい腕時計をつくる。このシンプルな課題に、終わりはありません。

美しさに、
強さを。

シチズンが生み出した素材のなかに、「スーパーチタニウムTM」があります。手作業により加工した純チタニウムのケースに、シチズン独自の表面硬化技術(デュラテクト)を施すことで、ステンレスの5倍以上の硬さを実現。キズに強く、軽く、肌にやさしく、サビにくい素材として、シチズンの多くの腕時計に採用されています。その種類も豊富で、すりキズに強く触り心地が滑らかなデュラテクトDLCをはじめ、柔らかな色合いのデュラテクトサクラピンクなど、腕時計のコンセプトに合わせて、さまざまな色調、美しさ、硬さを備えたスーパーチタニウムTMをつくりだしています。