私たちは、日々の暮らしの中でいつも腕時計のことを考えています。腕時計でこんなことができたら、こんな美しい腕時計がつくれたら。今より少し先の未来を見つめながら、世の中の動向にアンテナを張り、変えなくてはいけないものと変えてはいけないもの、思想や理念や利便性や社会的意義など、さまざまな視点から新しい腕時計を発想していきます。腕時計をゼロからつくるとは、今ここにないものを生み出すことなのです。
シチズンの腕時計を身に着けている人に、どんな毎日を楽しんでもらうか。シチズンでは、「腕時計とは、お客様とのインターフェイスである」という考え方があります。どんなにユニークで美しい見た目でも、身に着ける人が不快になる要素があっては意味がありません。着け心地、操作しやすさ、見やすさ、丈夫さ、軽さなど、あらゆる要素を徹底的に追求すること。身に着けるものだからこそのデザインを、いつも心がけています。
デザインは、単なる空想ではありません。重要なのは、思い描いたデザインを実際の腕時計として「使えるもの」にできるかどうかです。そのためにも、そのコンセプトを明文化し定義することが必要不可欠です。企画、デザイン、設計の各チームが同じコンセプトを共有しあい、一つひとつの時計をつくっていく。それがシチズンの時計づくりです。