ASSEMBLY

時計組立マイスター
という職人。

部品点数が多く高度な精密さを必要とする時計は、手作業によって組み立てられます。これを行うのが、卓越した技術を有するシチズンの「時計組立マイスター」です。社内外の検定や褒章の受賞など、日本のものづくりへの貢献が社会的にも認められた熟練の職人のみが、この時計組立マイスターという称号を受けることができます。時計組立マイスターになれるのは、全従業員のわずか1%以下。なかでも、比類なき技巧を持つ「スーパーマイスター」の称号が贈られるのは、たったひとりだけです。

自分に合うように、
道具をなじませる。

時計組立マイスターの道具は、ピンセット、ドライバー、探り棒、針抑えの主に4つ。すべての道具は自分専用。錆びないように毎日磨いているので、必然的に短くなります。短くなると別の作業用にアレンジをします。そうやって変化させていくことで、より自分に合った道具になじませていきます。熟練の時計組立マイスターになると、道具が数え切れないほど多種多様になるのはそのためです。

複数の職人が、
ひとつの腕時計をつくる。

通常、複雑な機構の時計は、ひとりの時計組立マイスターがすべてを組み立てますが、時には複数の時計組立マイスターがラインに並び、工程を分業して組み立てることもあります。ひとつの工程をひとりが専任するため、無駄がなく、品質を保ちながら効率よく組み立てることができるのです。ただし、ここでは品質が第一。名工としての誇りを胸に、今日も一人ひとりがさらに高度な技術を磨き続けています。