CITIZEN

触って時間を知る時計

すべての人に
腕時計をする楽しさを

視覚障がい者と健常者という区別なく、
誰もが利用できる時計を実現するために。

シチズン時計では、この度、新たな視覚障がい者対応の腕時計(AC2200-55E)を発売いたします。この時計は、開発過程に「インクルーシブデザイン」の考え方を取り入れ、タイのロッブリー県にあるロッブリー複合視覚障がい者学校の教員、生徒の皆さんのご協力のもと開発された視覚障がい者対応の腕時計です。

インクルーシブデザイン

インクルーシブデザインは、高齢者や障がい者など、これまでの商品開発プロセスにおいて主要ターゲットに含まれてこなかった方々を、企画・開発の段階から巻き込んで、あらゆる人が快適に使える商品を、一緒につくり上げていくデザインの手法です。

REPORT

2024
2023
2022
2020

ロッブリー複合視覚障がい者学校での寄贈式の様子

2024年
シチズン時計は、AC2200-55Eを2020年よりタイの視覚障がい者学校へ寄贈しています。2024年は卒業生32名に寄贈しました。

ロッブリー複合視覚障がい者学校での寄贈式の様子

2023年
シチズン時計は、AC2200-55Eの発売を記念し2020年よりタイの視覚障がい者学校へ本製品を寄贈しています。2023年は卒業生38名に寄贈しました。

ロッブリー複合視覚障がい者学校での卒業式の様子

2022年
シチズン時計は、AC2200-55Eの発売を記念し、2020年よりタイの視覚障がい者学校へ本製品を寄贈しています。2022年は卒業生33名に寄贈しました。

※2021年はコロナウイルスの感染拡大時期のため、未実施

2020年
シチズン時計は、AC2200-55Eの発売を記念して、2020年にタイのロッブリー県のロッブリー複合視覚障がい者学校へ、本製品を100本寄贈いたしました。2020年以降、卒業される生徒の方々への寄贈など、同校へ継続的なサポートを行っております。

PRODUCT

これまでの視覚障がい者対応の腕時計には
「一目で視覚障がい者用の時計とわかってしまう」
「一般の時計と比べてデザイン性が低い」といった課題がありました。

  • すべての人に腕時計をする楽しさを

    シチズンが目指すのは、視覚障がい者はもちろん、障がいの有無に関わらず世界中の誰もが使える腕時計。視覚障がい者の方々から意見をいただきながら、そこにシチズン独自の工夫や技術を盛り込むことで、実用性とデザイン性を高いレベルで両立する視覚障がい者対応の腕時計を設計しました。

  • すぐに時間を確認できる高い判読性

    文字板を触って時間を確かめられるよう、12時・3時・6時・9時のポイントを三角形にしたり、時針の先端を矢印にしたりするなど、指で触れたときにわかりやすい工夫を施しています。また弱視の方でも判読しやすいよう、黒い文字板にイエローのインデックスを組み合わせ、コントラストを際立たせました。

  • 着用場所を選ばないデザイン

    ケースはヘアライン仕上げ、ガラス部分の上蓋や直接指で触れる文字板にはマット加工を施し、指紋や凸凹部分が目立たないようにしています。

  • また、インデックスにはカジュアルなフォントを使用。性別、スタイル、着用場所を選ばないデザインを実現しました。

  • 耐久性と機能性を備えた腕時計

    ひんぱんに開け閉めする風防ガラス付きの上ぶたは、自社基準による入念な開閉試験を実施。

  • 中留部分はベルトの長さ調整を自由にできるようになっており、不意の落下も防ぐ仕様になっています。

AC2200-55E

AC2200-55E

希望小売価格
14,000円
(消費税非課税対象商品)
ケース / バンド
ステンレス
ガラス
クリスタルガラス
文字板
ブラック
ケース経 / 厚み
34.9㎜ / 7.5㎜
主な機能
Cal.6029 (アナログクオーツウオッチ)
/ 月差±20秒 / 非防水
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STORY

視覚障がい者と共に、世界中の誰もが使える腕時計をつくり上げる。

  • シチズン時計は「市民に愛され市民に貢献する」を企業理念に掲げ、お客様の立場に立ったモノづくりを常に志してきました。今回、新たな視覚障がい者対応の腕時計の開発にあたり、「視覚障がい者の方が本当に求める腕時計とはどのようなものなのか?」を突きつめるべく、タイのロッブリー県にあるロッブリー複合視覚障がい者学校の皆さんにご協力いただきました。

  • ロッブリー複合視覚障がい者学校を訪問したシチズンのメンバーが目にしたのは、学校生活を心から楽しむ生徒たちの姿。それは、私たちが思い浮かべる学校生活となんら変わりない日常の光景でした。メンバーは開発の過程において、何度も学校へ足を運び、生徒や学校関係者と意見を交わしました。

  • 文字板を触ったときの判読性の高い構造や、弱視の方でも見やすい色など、視覚障がい者対応時計としての要件はもちろんのこと、デザインに対する要望として「普通の腕時計と変わらない見た目のものが欲しい」「ファッションとしても楽しめる時計をつくってほしい」といった声が多く聞かれました。

  • 視覚障がい者対応の腕時計には、音で時刻を判別するタイプのものがあります。時計に耳を近づけなければいけないため、その動作がどうしても周囲の気をひいてしまう。またデザインのバリエーションも少なく、一目で視覚障がい者用の時計だとわかってしまうことを気にする人も多かったのです。

  • 視覚障がい者の方々の意見に耳を傾けたことで、目指すべき方向性が明確になりました。すべての人のスタイルにフィットする腕時計。こうして形になったのが、「触って時間を知る時計(AC2200-55E)」です。視覚障がい者の方々はもちろん、すべての人に分け隔てなく、時計をすることの楽しさと快適さを提供します。

ABOUT CITIZEN

シチズン時計は1918年の創業以来、「お客様の立場に寄り添ったモノづくり」を方針に掲げ、100年以上もの長きに渡って、時計の開発に取り組んできました。
私たちシチズンが日本で初めて視覚障がい者対応時計を発売したのは1960年のこと。以来、時代やニーズの変化にあわせて、時代ごとに視覚障がい者対応モデルを開発してきました。その根底にあるのは、世界中の多くの市民によりよい時計を届けたいという想いです。

今後も、すべての人が分け隔てなく楽しめる時計のあり方を追求しながら、世界中の市民に愛される時計を作り続けます。

シチズンの視覚障がい者対応時計のモデル変遷のご紹介
1960年発売モデルの画像

1960年

1967年発売モデルの画像

1967年

1986年発売モデルの画像

1986年

2014年発売モデルの画像

2014年

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