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SPECIAL INTERVIEW

SPECIAL INTERVIEW

コナー・オレアリー / プロサーファー

Connor
O'Leary

Pro Surfer

サーフィンができるうちに、
できるかぎり楽しみたい。”

INTERVIEW MOVIE

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SPECIAL INTERVIEW

INTRODUCTION

SPECIAL
INTERVIEW

CONNOR O'LEARY

「Go Beyond」とは、決して満足せず、
新しい目標を目指して、
常に最高の自分でいようとすること
だと思う。挑戦に限界はないから。

Connor O'Learyコナー・オレアリー

LOCATION

Australia Lennox Head

CONNOR O'LEARY

INTERVIEW 01

子供のころ、
実は海がとても怖かったんです。

INTERVIEW 01

子供のころは、とにかくスポーツならなんでも好きでした。サッカーにのめり込んだり、空手にハマったり、その流れでサーフィンも始めたり。サーフィンが上手くなったのは、子供時代にいろんなスポーツを経験したからかもしれない。結局、いちばん本気になったのがサーフィンでした。

両親ともサーフィンがすごく好きだったんです。母は日本出身の元プロサーファーだったし、父は趣味でサーフィンを楽しんでいました。週末になると、波を求めてよくオーストラリアの東海岸へドライブに連れて行ってくれたのを覚えています。

INTERVIEW 01

初めて波に乗ったのは、父に連れて行かれたオーストラリアの東海岸にあるクイーンズランド州のヌーサでした。実は、子供のころ海がとても怖かったんです。でもヌーサはいい波が来ることで有名で、初心者にはぴったりのエリアでした。だから、父のボードに飛び乗って、なんとか波に乗せてもらいました。

最初、何回か波に乗った時、非現実的な感覚を味わいました。初めてボードに立った時は、自分がスーパーヒーローになったような気分になりました。何とも言えない感覚だけど、病みつきになる。それが、サーフィンに夢中になったきっかけです。

INTERVIEW 01

INTERVIEW 02

プロサーファーとして、
サーフィンで
生きていけていることに
とても感謝しています。

INTERVIEW 02

サーフィンは人生の教訓をたくさん教えてくれます。海はとても謙虚で、順応することの大切さを教えてくれます。いい波もよくない波もあるけど、ネガティブなことではなく、ポジティブなことにどれだけフォーカスできるかが重要。サーフィンは身体的にいい運動であるとともに、瞑想的でもある。海に浸かると、一瞬にして気持ちが落ち着いてリラックスするんです。心配事が、ぜんぶ窓の外に出ていく感じです。

もちろんサーフィンは仕事ではあるけど、大好きすぎてそれを忘れてしまうことも多い。サーフィンは自分のライフスタイルのすべて、そのものなんです。健康にいいし、運動になるし、いつも自然の中にいられる。だから、プロサーファーであることにすごく感謝しています。

INTERVIEW 02

競技としてのサーフィンは、ストレスが多くて結果主義的な側面もあります。2021年にワールドツアーから脱落した後、1年以内に復帰するのは無謀な挑戦でした。同じ年、スポンサーも失いました。その時のいろいろな決断がすべて正しかったのかわからないけど、そこから学んだことも多かったです。

競技で負けが続くと、なぜがんばっているのか見失ってしまうこともあります。でも、いい結果が出ても悪い結果が出ても、自分という人間は変わらない。ただ、できるうちに、できるかぎり楽しみたい。それが自分の本質だし、そのおかげで好成績も残せている。リラックスして楽しんでいる時に、いちばん最高のサーフィンができるんです。

INTERVIEW 02
INTERVIEW 02

INTERVIEW 03

プロサーファーである以前に
自分はただひとりの人間です。

INTERVIEW 03

自分は、両親のいいところを絶妙なバランスで授かったと思っています。母はとても意欲的で競争心が強く、負けず嫌いな人。父は物静かでクリエイティブで、おおらかな性格。サーフィンについても、母は精神的なタフさが大切だといつも言っていて、父は技術的なことをたくさん教えてくれました。

幸せなことに、魅力的な友人や家族に囲まれ、コーチやトレーナーにも恵まれています。結局は、プロサーファーである以前に、自分はただひとりの人間なんです。みんな、自分をそんな普通の人と同じように扱ってくれる。そのおかげで、いつも平常心でリラックスしていられるんだと思います。

INTERVIEW 03

自分はシドニー空港から南へ30分ほどのクロヌラ(Cronulla)という町で育ちました。子供のころは、引っ越すなんて考えもしなかったけど、サーフィンを上達させるためには、まず引っ越しが必要でした。もしクロヌラにとどまっていたら、今のキャリアを築けたかどうかわからないですね。

移り住んだ先のニューサウスウェールズ州のレノックス・ヘッドには、ワールドツアーの練習やトレーニングにぴったりなスポットがたくさんあります。サーフィンの聖地でもあるゴールドコーストには、サーフポイントとして知られるスナッパー・ロックスもあって、メディアやスポンサーも数多く訪れるので、シドニーに比べてサーフィン業界に触れることができます。

INTERVIEW 03

INTERVIEW 04

日本の若いサーファーの
いい手本になって、
「誰でもやればできる」
ということを伝えていきたい。

INTERVIEW 04

チャンピオンシップ・ツアーでトップ5に入ること、ワールドツアーで優勝すること、そして日本代表になることが、今の大きな目標です。日本代表になることは数年前から考えていました。チャンピオンシップ・ツアーに出場できそうな優秀なサーファーが日本からたくさん出てきていますからね。

子供のころ、オーストラリアのかっこいいサーファーたちを見て、「これがワールドツアーに出るサーファーのレベルか!」と憧れたものです。彼らは完璧なアスリートで、信じられないほど才能があって、決して間違ったことはしないと思い込んでいたんです。でも実際は逆でした。誰でも調子の悪い日はあるし、ミスだってする。彼らがワールドツアーで活躍できているのは、そのミスを見つめ直し、向き合い、修正できるからなんです。

INTERVIEW 04

そんな自分の経験を日本の若い世代のサーファーにも知ってほしい。「いいかい?僕らは特別なわけじゃない。今の君たちと同じような失敗をしてきたし、今だって間違うこともある」と言ってあげたい。彼らにインスピレーションを与えて、「誰でもやればできる」ということを伝えるのが自分の使命だと思っています。日本の若いサーファーたちのいい手本になれたらうれしいです。

今のレベルでは、0.1%の改善でも大きな進歩です。2017年に新人賞を獲得した後も、「よし、でももっと上手くなるにはどうしたらいい?」と自分に問いかけました。自分にとっての「Go Beyond」は、どんなレベルにいても、常にもっとよくなる方法を見つけようとすることなんです。

「Go Beyond」とは、慣れ親しんだ場所から飛び出て、居心地の悪い状況でも快適に過ごす方法を探すことだと思います。それは実家からレノックス・ヘッドに引っ越すことかもしれない。新しいトレーナーやコーチに出会うことかもしれない。たぶん、自分の意志で「安全な場所から一歩踏み出すことが大切なんだと思います。

INTERVIEW 04

CONNOR O'LEARY

PROFILE Connor
O'Leary
コナー・オレアリー

プロサーファー。オーストラリア、シドニー郊外のクロヌラ出身。アイルランド系オーストラリア人の父と、元日本サーフィンチャンピオンの母の間に生まれる。バックハンドサーフィンのアタックで有名なグーフィーフットで、2017年にワールドサーフリーグ(WSL)の新人賞を受賞。2024年3月現在、WSLランキング10位。2023年8月にオーストラリアから日本へ正式に移籍。日本国内のサーフィン大会での出会いをきっかけに、シチズンとスポンサー契約を締結。

Connor O'Leary

GO BEYOND

限界の先へ挑み続ける