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新型コロナウイルスによって、レオンさんの活動にどのような影響がありましたか?

最初は、この先の人生や、選手としての将来が心配になってしまうくらい戸惑いと不安でいっぱいでした。でも、今までと物の見方を変えることで、プラスに考えられるようになったんです。
たとえば瞑想に励み、自分の考えをより深めることで、多くのことを学びました。全身のどの筋肉よりも、脳が鍛えられた気がします。新型コロナウイルスの影響で立ち止まったからこそ、強くなれた部分もあるし、いろいろなことに感謝できるようにもなりました。

ニューノーマルな生活の中で時間の使い方は以前と変わりましたか?

8年ぶりに家族とのんびり過ごせたのは、よかったことのひとつです。弟と一緒に裏庭にモトクロス場を作り、毎日そこをバイクで走っていました。筋トレなどにも励んでいましたけど、一番、力を入れて取り組んだのはメンタル強化です。海には行けなくても、イメージトレーニングでたくさんサーフィンをして、頭の中では一日中、波に乗っていました。

久しぶりにサーフィンを再開された時の心境は?

久しぶりに海に出て、サーフィンを再開したときは、本当に感無量でした。仲間たちと一緒でしたが、ひとつ波に乗るたびに、みんな子どもみたいに絶叫していましたよ。生まれて初めて波に乗れたときに感じた「サーフィンって最高!」という感覚を久しぶりに思い出して、海に入れる幸せを心から噛みしめました。
大会が開催されていない以外は、今はほぼ元の生活に戻っています。朝起きてサーフィンに出かけ、トレーニングを繰り返す毎日。海の中は、本当に気持ちいいです。

海を守るために取り組まれていることはありますか?

海は僕の仕事場。そこを守るために、いろいろな努力をしています。些細なことだと、サンゴに優しい日焼け止めを使ったり、ビーチに行くときは必ず水筒を持参したり。それに、海から帰るときはゴミを必ず3つ拾うように決めているんです。砂浜に残して帰るのは足跡だけ、というのが理想ですね。

レオンさんが日々ポジティブに過ごすために心がけていることは?

1日1日を大事にして、日常の中に小さな幸せを見つけることです。音楽を聴いたり、踊ったりするのもいいですね。

レオンさんにとっての"Better Starts Now"とは?

僕にとっての"Better Starts Now"とは、毎朝目覚めてから、昨日の限界を超えること。今、この瞬間が勝負のときだと意識して、自分が立てた目標を全力で完遂すること。新型コロナウイルスの影響で世界が大変な今だからこそ、一人ひとりが"Better Starts Now"を実践すべきなのだと思います。みなさんと海でお会いできたらうれしいです。

レオン・グラッツァーさん プロフィール

  • 1997年、ハワイのマウイ島生まれ。3歳のときに両親と共にコスタリカに移住。幼少時からサーフィンを始め、現在は世界中のコンテストに出場している。ISA World Surfing Games in Japan2019で13位、世界予選シリーズのトップ100、2021年国際大会のドイツチームメンバーに選出されるなど、世界的サーファーの一人として、今後の成長と活躍が期待される注目のサーファー。環境保護への活動にも熱心に取り組んでいる。
レオン・グラッツァーさん 着用モデル
限られた時間内にテクニックを披露する必要があるサーフィン競技。レオンさんは競技中、動きを妨げず、視認性にも優れた防水モデルとして「CITIZEN PROMASTER」を着用。バッテリー交換が不要な光駆動技術、エコドライブを搭載する本モデルは、海を愛する者として、環境保護にも熱心なレオンさんの信念にも見合ったモデルです。