Features 01
凝縮された、
精度と美しさへの
飽くなきこだわり。
時間精度の持続性と審美性を徹底的に追求し、加工方法や仕上げから見つめ直したCaliber 0200。
マニュファクチュールであるシチズンの設計思想に、長年磨いてきた部品の加工技術、そしてスイス ラ・ジュー・ペレ社の高度で幅広い装飾技術を融合させ、特別なムーブメントがここに完成しました。
Accuracy
部品精度を高めて、時間精度を高める
高い精度とその持続性の実現に適した機構として、フリースプラング方式のてんぷを採用。その製造には極めて高い部品加工精度が求められますが、新規にてんぷの製造工程を開発し、部品として必要な加工精度と審美性を両立しました。
さらに、脱進機にはLIGA工法(微細構造物形成技術)を用いて部品精度を高めるなど、これまで「エコ・ドライブ」ムーブメントの部品製造で培った技術も採用。その結果、クロノメーター規格(ISO3159)を超える平均日差 -3 ~+5 秒を実現しました。
なおバンド取り付け前の完成時計状態で、全数17日間の自社検査を実施。6方向の姿勢・3段階の温度で設定した様々な条件下での検査をクリアし、その証として時計本体には自社規格検定合格証が付属します。

精度調整は、てんぷに取り付けられたマスロットと呼ばれる小さな錘を回転することで行うため、ヒゲゼンマイに干渉することなく調整が可能。

Aesthetics
細部にまで洗練を重ねた
ムーブメントデザイン
Caliber 0200の開発においてエンジニアが強くこだわったのが、単なる装飾にとどまらず、ムーブメント一つひとつの部品を美しく仕上げ、それらが美しく見えるように配置することです。
すべての歯車のレイアウトを繰り返し検討し、香箱車から続く歯車の連なりや、美しく仕上げられたてんぷの見え方を最大限に重視したレイアウトに辿り着きました。特に、中心部の二番車からてんぷにつづく美しい歯車の連なりにご注目ください。これは、小秒針構造を採用することで可能となりました。
また、歯車やてんぷの仕上げを美しく魅せる受けや地板の仕上げには、ダイヤカット、サティナージュ、コリマソナージュ、ペルラージュと呼ばれる多彩な仕上げを採用。特に、サティナージュと呼ばれるヘアラインで仕上げた歯車を支える受け類には、細部にまでダイヤカットを施し、異なる仕上げから生まれる、美しい立体感を演出しています。
そのほか、てんぷのリズミカルな運動を美しく見せるための工夫や、ネジの上面まで鏡面で仕上げ、外周と溝も面取りを施すなどこだわりは尽きませんが、これらの装飾技術の一部にはスイス ラ・ジュー・ペレ社のノウハウが含まれており、日本とスイスの技術の融合がCaliber 0200の類まれなる審美性を可能としました。