Design

変わることのない、
美しさを。

毎日身に着ける腕時計に、
ふさわしいデザインとは何か。

時代も流行もすべてを超えて、
シンプルで、肌になじみ、
見やすく、使いやすく、
いつまでも使いつづけたいと思える
普遍的なデザインであること。

変わらないから、愛着を感じることができる。
それが、The CITIZENが追求してきた
美しさの哲学です。

シンプルで、
美しい文字板。

The CITIZENは、非常にシンプルな表情をしています。毎日使う実用時計だからこそ、すぐれた視認性、使いやすさ、年を重ねても風化することのない美しさが重要だからです。特に「時刻を読み取りやすくする」ために、さまざまな工夫をほどこしています。たとえば文字板のインデックスは、左右にカットを加えた多面形状に加工し、どの角度から見てもインデックスが光を反射することで確実に時刻を判別できるようにしています。また針についても、カット加工とともに針の上面につや消し加工をほどこすことで立体感を与え、読み取りやすさだけでなく品のある高級感を与えました。シンプルな造形にこそ普遍の力がある。それは、変わることのないThe CITIZENのデザインコンセプトです。

目と手で味わう
腕時計。

The CITIZENのデザインで、もっとも大切にしていることは視認性です。どの角度からでも時刻を読み取りやすい多面構造の針はもちろん、ガラスがあることを忘れてしまうほど屈折率の極めて少ない「クラリティ・コーティング(サファイアガラス)」など、実用時計としての品質を追求しています。また、ケースは一つひとつを熟練の職人が時間をかけて研磨することで、ケースに映り込む光のバランスをつくり出しています。さらに、腕に直接触れるバンドについては、まるで腕に何も着けていないような自然な装着感を目指すとともに、脱着をスムーズにする「三つ折れプッシュタイプ中留」を採用しています。視覚と触覚。毎日の暮らしのなかで、目と手で味わってほしい腕時計です。

The CITIZENの象徴、
イーグルマーク。

The CITIZENの象徴として、大きく羽根を広げた「イーグルマーク」を刷新しました。正確な時を刻みつづけ、時刻を見やすく伝え、その使命を長く守り抜くこと。イーグルマークを抱くことができるのは、The CITIZENだけ。そこには、時計の基本性能を追求する、シチズンの時計づくりの自信と誇りが込めらています。

和紙文字板が生み出す
柔らかな風合い。

光の力だけで時計を動かしつづける、シチズン独自の光発電技術「エコ・ドライブ」。エコ・ドライブは、文字板の下にソーラーセルを配置するため、シチズンではこれまでもさまざまな文字板素材を研究してきました。The CITIZENでは、古来、日本で障子や行灯、提灯など光を取り込むために用いられてきた和紙に着目。日本三大和紙のひとつであり、国の伝統工芸品にも指定されている「土佐和紙」を初めてエコ・ドライブの文字板に採用しました。
「土佐和紙」は、平安時代からつづく名品として知られ、原材料から生産された自然素材より生み出されます。その特長は、長い繊維を持つため、薄さと丈夫さを兼ね備えていること。仁淀川の清らかな清流と職人の熟練した技術があいまって生み出される薄さ、強さ、そして美しさは世界で高い評価を得ています。繊維の隙間から、エコ・ドライブのエネルギー源である光を透過すると同時に、光を受ける角度によって表情を変える和紙独特の柔らかな風合い。その表情はひとつとして同じものはありません。いつまでも見飽きることのない、世界でたったひとつの表情を持つエコ・ドライブの和紙文字板モデルは、こうしてThe CITIZENのひとつの顔となりました。

Photo:Eisaburoh Hosogi