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電波受信

現在、テレビ、ラジオ、携帯電話の通信など、様々な電波が飛びかっています。
その中には、時報のように時刻とカレンダーの情報だけの特別な電波(一般的には、標準電波と呼ばれています)があります。
電波時計は、その時刻の電波を受信して、時刻・カレンダー合わせをすることができます。
それも、毎日、自動で行うのです。


電波を受信するためには専用のアンテナが必要です。
この時計の中にも、内部にアンテナが入っているのです。
置時計や壁掛け時計とくらべて、腕時計はかなり小さい上、時計本体は金属のケースに入っています。
そのような状況下でも確実に時刻の電波を受信することができるということが、この時計のアンテナの高性能さを物語っています。


一方、ワールドタイム機能は、世界中の時刻やカレンダーを表示させることができる便利な機能で、旅先の外国などで、その国や地域の時刻に切り替える必要のあるときに大変重宝するものです。
この時計では、地域ごとの時刻やカレンダーの表示は、簡単な操作で切り替えることができます。
ワールドタイム機能には、地域ごとの時刻やカレンダーに切り替えるという機能以外に、もう一つ大事な機能が備わっています。
それは、電波受信に関わるとても重要な機能です。


この時計は、4つの時刻の電波(ドイツ、中国、日本、アメリカ)を受信することができます。
4つの電波は、テレビで言えばチャンネルが4つあるようなもので、受信するためには、その電波が受信できる地域に行くだけではなく、4つのチャンネルを切り替える必要があるのです。
実は、ワールドタイム機能の地域の設定は、そのチャンネル切り替えの機能も兼ねています。
例えば、日本の時刻やカレンダーを表示する設定(「TYO」または「+9」)のまま、ロサンゼルスに行ったとしましょう。
そのままでは、もちろん時計は日本の時刻を表示したままで、しかも、アメリカの時刻の電波を受信することもできないのです。
そこで、ワールドタイム機能で、ロサンゼルスを含む地域の設定(「LAX」または「-8」)に切り替えると、時刻やカレンダーもロサンゼルスに切り替わり、同時にアメリカの時刻の電波も受信できるようになる、というわけです。
日本に帰ってきたときは、ワールドタイム機能で逆のことを行えば、時計は日本の時刻の電波を受信するようになります。

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