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光で発電・充電
アナログソーラーパワーウオッチとは、「光で発電・充電できて、針で時刻を表示する腕時計」という意味です。
光で発電するためにはソーラーセル(黒くて薄いシート状の部品です)が必要で、充電するためには発電された電気を蓄える二次電池(スマートフォンなどでは、バッテリーなどと呼ばれています)が必要です。
信じられない話かもしれませんが、この小さな時計には両者が二つとも入っているのです。
ソーラーセルは、時計の文字板(針のすぐ下にあって「CITIZEN」と表記されています)のすぐ下に配置されていて、外から見ることはできません。
文字板は、見た目にはわかりませんが、光を通す素材で構成されていてソーラーセルに確実に光が届くようになっています。
加えて、このソーラーセル、わずかな光でも発電できるという優れた性質を持っています。
二次電池は、時計の裏面のふた側(ふたは簡単には開けられません。開けるのは修理するときだけです。)にあります。
この二次電池、完全に充電されると時計を180日間程度動かし続けることができるのです。
時計に光が当たると、ソーラーセルと二次電池の絶妙コンビが働き出して、自動で「発電」と「充電」が始まります。
その結果、この時計は電池交換いらずで、しかもスマートフォンのように毎日充電器に接続、のような手間もかからない便利アイテムになっているわけです。
こんなソーラーセルと二次電池の絶妙コンビですが、良い仕事をしてもらうためには、コツがあります。
それは、時計の文字板に明るい光をできるだけ当てる、ということです。
この時計が1日働くのに必要な電力は、直射日光なら4分間当てるだけで、曇り空でも14分間で充電できてしまいます。
毎日、時計を着けて日中外出するだけでも、夏ならある程度は充電が行われていることになりますし、時計を外して、日光が文字板に当たる場所に置けば、より確実です。
また、袖の長い服を着る機会が多い季節など、光が時計に当たりにくいからちゃんと充電できているのか、と心配になることもあるかもしれません。
そんなときは、1ヵ月に1回くらい、お休みの日などを利用して、ひなたぼっこ感覚で5、6時間ほど時計を日光浴させてあげましょう。
でも、だからと言って、時計を真夏の直射日光に長時間当てっぱなしにして、手で持てないくらい熱くしてしまうのは避けてください。
時計は精密機器ですから、暑すぎたり寒すぎたりすれば、調子がおかしくなってしまいます。