“LIGHT is TIME”―ミラノサローネ2014  凱旋展 ―

2014年11月14日より15日間にわたって東京・青山のスパイラルガーデンで開催した凱旋展は、のべ約7万2千人の方にお越しいただき、11月28日、ご好評のうちに終了いたしました。
多くの皆様のご来場、誠にありがとうございました。本サイトにて、施工中および会期中の会場の様子をレポートいたします。

  • クリエイティブディレクション:
    シチズン時計株式会社 シチズンブランド事業部
  • 会場構成・インスタレーションデザイン:
    DGT. (DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)
  • 照明・音響演出:
    LUFTZUG
  • 音響設計・制作:
    WHITELIGHT Ltd.

DISPLAY IMAGE

DISPLAY IMAG
  1. 1.LIGHT is TIME

    光と時をコンセプトにしたインスタレーションとシチズン時計第一号の懐中時計を展示。

  2. 2.Manufacture d'horlogerie

    私たちは全ての部品を自社でつくるマニュファクチュールです。時計の製造現場映像や社員の想い、精緻な部品を展示。

  3. 3.Milano Design Award Trophy

    "Milano Design Award 2014"にて、6つの賞のうち、2つを受賞。ベストエンターテイニング賞とベストサウンド賞のトロフィーを紹介。

  4. 4.BETTER STARTS NOW

    「どんな一瞬もすべてを良くするスタートだ」という、私たちの信念をグラフィックとムービーで表現。

  5. 5.TIME EVOLUTION

    ビッグバンからの時の進化と、シチズンのあくなき挑戦を立体樹形図で展示。

  6. 6.Touch & Try

    宇宙とつながるサテライトウォッチをはじめ、最新モデルを体験することができます。

From CITIZEN

シチズンは、1918年の創業以来、より多くのお客様により良い時計を身につけていただくため、常に時計の新しい分野への開拓に挑み、時計を作り続けてきました。そして1976年、「光」を電気エネルギーに換えて「時」を刻むエコ・ドライブという独自の技術を開発。地球上どこでも光さえあれば動き続けるこのシステムは、言い換えれば「世界中の市民が平等に使える時計」であり、シチズンの企業精神の本質を体現しています。
「光」を「時」に変え、新しい「未来」を切りひらく「Time×Light×Future」をコンセプトに、エコ・ドライブは現在もなお進化を続けています。

そして2014年春、シチズンは、グローバルブランディングの一環として、時計の未来を切りひらくシチズンブランドの魅力をより多くの方々に伝える為、世界的デザインの祭典であるミラノサローネに初出展いたしました。ミラノでは、時計のすべての部品を支える基盤装置である地板を 使用したインスタレーションを発表。来場者数約5万人を動員し、“Milano Design Award 2014”にて「ベストエンターテイニング賞」と「ベストサウンド賞」の2部門を受賞。4年前の賞の創設以来、1作品が2部門を同時に受賞するのは今回が初めてということで大きな話題となりました。日本の皆様にもぜひご覧いただきたく、 シチズンのデザインスタジオがある東京・青山の地にて再構成し、凱旋展として開催いたします。

本凱旋展では、「LIGHT is TIME」はもちろんのこと、シチズンの時計作りへの強いこだわりを「時間のはじまり」から「シチズンの起源」、そして「最新の腕時計」までを通して「見て」「体験」していただきたいと思います。
「BETTER STARTS NOW」*という信念のもと、時計の未来を切りひらいてきたシチズンの魅力と可能性をぜひご覧ください。
*「どんな時であろうと、『今』をスタートだと考えて行動する限り、私たちは絶えずなにかをより良くしていけるのだ」というシチズンの信念です。

シチズン時計株式会社

LIGHT is TIME

Time is Light and Light is Time
「時間は光であり、光は時間である」。宇宙のはじまりビッグバンが起きたとき、光と共に時間は生まれました。そしていつしか地球が生まれ、地平の果てから昇る太陽が大地を光で満たし、動く影の変動や季節が移ろう光の変様、闇夜に浮かぶ月の満ち欠けに気付いた人類はあるとき『時間』という概念を創出したのです。
Time Exhibition
『LIGHT is TIME』は光と時のインスタレーションです。青山スパイラル・ガーデンの展示会場に、時計の全ての部品を支える基盤装置「地板」・65,000個を使った空間展示を行います。そこでは未だ人類が経験したことのない圧倒的な光と時の空間の展示となります。
また本展では「時計をつくる」製造の展示『Manufacture d'horlogerie』、ビッグバンから最新のサテライト時計までの時の進化『TIME EVOLUTION』、シチズンのアイディアと時計のタッチ&トライによる『BETTER STARTS NOW』により、「時間とは何か・時計とは何か」に触れる『時の展覧会』となります。
21st Century Light for Time
時間とは光です。
光がなければ、時間は存在しません。20世紀、人類は時間から光を切り離し、時間を計算し数字を割りあてることで我々の生活を規定してきました。光を忘却した時間は、光の美しさや輝きを失い続けてきたのです。 光なくして宇宙の驚き、地球の豊かさ、生命の喜びは生まれることはなかったのです。
『LIGHT is TIME』は光と時をひとつにする「21世紀の光」を伝える挑戦なのです。

田根 剛(DGT.)

INSTALLATION

INSTALLATION
DESIGN

DGT
DGT.(ドレル・ゴットメ・田根 / アーキテクツ)

2006年よりダン・ドレル、リナ・ゴットッメ、田根剛の共同主宰により、 DGTをパリに設立。エストニア国立博物館・国際設計競技を受賞したDGTは、パリを拠点に『場所の記憶』をテーマに建築の創造を試みている。現在建設中の『エストニア国立博物館』(2016年完成予定)をはじめフランス、イタリア、日本 、レバノン、スイスでプロジェクトが進行中。2008年、イギリス・ICON MAGAZINE「世界で最も影響力ある若手建築家20人」に選出、2012年には新国立競技場国際コンペティションで『古墳スタジアム』がファイナリストに選ばれ国際的な注目を集めた。フランス文化庁新進建築家賞(2008)、ミラノ建築家協会賞(2008)、Red Dot Award Winner(2013)など多数受賞。

LIGHTING & SOUND
DIRECTION

Yutaka Endo
遠藤豊( LUFTZUG  アートディレクター、プロデューサー)

1977年、新潟生まれ。コンテンポラリーダンスを中心に、音楽、映像、デザイン、コンピューターテクノロジーとの関わりを独自に作り出す。02年以降はアートディレクター、プロデューサー、テクニカルコーディネーターとして様々な分野の企画に携わる。05年創造的なディレクションを行うための意思として有限会社ルフトツークを設立。「曖昧なメディアの媒介としての役割を確立」しようと活動を始める。人・技術とアイデアの架け橋として、社会的役割を果たすためのプロダクションを成立させることに努める。2012年よりルフトツーク・ヨーロッパをアムステルダムに設立。拠点の境目を無くし、感覚の積極的な交流と遍在化を目指す。テクニカルディレクターとして、Canonミラノサローネ(2010?2012年)、Panasonicミラノサローネ(2013年)、銀座SONYBuildingインスタレーション(2011?2013年)、平田晃久Tangling展ロンドン(2012年)、デザインあ展「モノ・オトと映像の部屋」(2013年)ほか。