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“時計のデザインに引っ張られるように
力強い視線で挑めました“

俳優・佐々木 蔵之介さんが語るシチズン「アテッサ」

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稀代の表現者が見出す、作品づくりへの情熱と「アテッサ」が共鳴する地点―

俳優・佐々木蔵之介さんが出合った、シチズン アテッサのACT Line(アクトライン)。日本有数のマニュファクチュールであるシチズンによる傑作タイムピースを手に、自らも舞台をプロデュースする佐々木さんが感じたこととは…。演じ続けることへの妥協なき姿勢と、この時計が備える世界観が共通するポイントを語っていただきました。

劇団『惑星ピスタチオ』での活動で役者としての個性を培う

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1988年、浅草・隅田川沿いに安藤忠雄さんが設計を手掛け建てられた仮設劇場、「下町唐座」。そこで上演された演目が、唐 十郎さん率いる唐組による『さすらいのジェニー』でした。俳優・石橋蓮司さんや柄本 明さん、麿 赤兒さん、緑 魔子さんの熱演は、今でも語り継がれます。ある日、その劇場の最後方の席で観劇していたのが、若き日の佐々木蔵之介さんです。今でも色あせないそのときの印象をこう述懐しました。

「確か、大学に入学する前の春休みのことでしょうか。建築を勉強していた兄が、『安藤忠雄さんが劇場を設計したんだ』って教えてくれたんです。当時、演劇に興味を持っていたわけではなかったのですが、当日券を買ってなんとなく観に行ったんです。正直、芝居の内容はよくわかりませんでしたが、そのエネルギッシュな空気の動きに何か心揺さぶられました。舞台上には大きなプール、それが最後には隅田川と一体化する。衝撃的であり非日常であり、まさに生きた演劇体験ができたんです」

その後、神戸大学へと進学した佐々木さん。演劇研究会「はちの巣座」に加わり、演劇人としての第一歩を踏み出すことになります。

「オリエンテーションの日、高校の同級生から、演劇研究会の新入生歓迎公演を観に行こうと誘われたのがきっかけですね。当たり前ですが、学生会館の集会室で催された学生演劇は下町唐座とは全く違いました。ただ、本気で楽しんでアホなことを一生懸命やっていました(笑)。『大学生になったら、こんなにも自由で面白いことができるんだ』と、その場で加入を決断した感じです。すると先輩のほうから、『もう少し考えてから決めれば…』と心配されたくらいでした(笑)」

「はちの巣座」は、後に関西の小劇場を中心に活動する「惑星ピスタチオ」の前身でもあります。そんな佐々木さんも、「惑星ピスタチオ」の初期メンバーの一人であり、「今、自分が俳優として仕事ができているのは、この劇団があってこそのこと」と振り返ります。
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「惑星ピスタチオでは、誰から教わるわけでもなく作品をつくり、肉体表現を突き詰めて、お客さまに楽しんでもらうことを第一義としていました。ですが、役者としての表現を高めるだけでは劇団運営は立ちゆきません。どうすれば自分たちのことを多くの人に知ってもらえるのかも、常に考えていました。そこで演劇雑誌の編集者を始めとして、さまざまな方々と出会いを重ねてきたわけですが、劇団を離れた今でもお付き合いを続けさせていただいています。そうした人間関係も含めて、『俳優人生で最も大きな出来事は何か?』と問われれば、“惑星ピスタチオをやったこと”でしょうね」

劇団で看板俳優として活躍し、身体ひとつでさまざまな表現を試みる独自の表現手法「パワーマイム」で人気を博した佐々木さんは、「自分の役者としての個性は、ここで培われました」と語ります。しかし、このときは俳優を生業(なりわい)とすることなど微塵(みじん)も考えていなかったそうです。

よく知られた話ですが、佐々木さんの実家は京都・洛中に存在する唯一の造り酒屋である「佐々木酒造」。大学卒業後にはその家業を継ぐためにと、広報や宣伝活動を学ぶため広告代理店への就職を決めます。すると、勤務先は関西に配属。そこから劇団員とサラリーマン、二足の草鞋(わらじ)が始まります。

芝居をまだ終わらせられない。やりきれたと思ったら、その時点でもう終わっています

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佐々木さんにとって、「惑星ピスタチオ」での活動が“最初の大きな決断”かつ“人生の転機”だったとしたら、次の転機は間違いなく…“サラリーマンを辞めて芝居一本に絞ったこと”ではないでしょうか。佐々木蔵之介30歳、「惑星ピスタチオ」を退団し、活動の場を東京へと移します。安定した道を断ち、新しい一歩を踏み出した理由を尋ねると、こう答えてくれました。

「惑星ピスタチオ時代から、東京の劇団からお誘いは受けていました。ただ、仕事もあるし断り続けていたんですよ。それでも、粘り強く熱意をもって声を掛けていただいていて…。それもきっかけの1つですね。劇団員の仕事というのは、役を演じるだけではありません。稽古場を予約したり、公演の準備でチラシをつくったり、やることは多い。この辺で、“役者だけをやってみよう”と考えるタイミングでもありました」

ただ、根底にあったのは、「“芝居をまだ終わらせられない”という思いだった」と言います。「“もっとすごい芝居ができる”とか、“いい役者になりたい”ということでもありません。“芝居をやり続けたい”という想いでもない。ただただ“終わらせられない”という気持ちで、今まで来たという感じですね。もし、やりきれたと思ったらその時点でもう終わっていますよ。今でも、自分の芝居には反省しかない」と、言葉を継ぎました。

渋谷のPARCO劇場で上演された『ロマンチック・コメディ』への出演は、東京で芝居をやってみるきっかけになった舞台です。ここで気づかされたのは、この世界の広さ、奥行の深さでした。

「浅野温子さん、西岡徳馬さん、高畑淳子さん、久世星佳さんといった、文学座や青年座、宝塚の方までいらっしゃる。これまで関西小劇場の客演はありましたが、これだけのそうそうたる面々と芝居をやるのは初めて。小劇場の世界しか知らなかった自分が、いかに偏狭(へんきょう)で小さな考えに囚(とら)われていたのかを思い知らされました」

演劇界のさらなる広大さを知り、舞台人としてさらなる成長を目指した佐々木さん。その実力は関係者の目に留まり、映像の仕事も徐々に増えていきます。中でも、佐々木蔵之介の名を世に広く知らしめたのは、NHKの朝ドラ『オードリー』への出演でしょう。

「『オードリー』では、幹 幸太郎という役で高校生からおじいちゃん、さらには息子の役まで演じさせてもらいました。撮影期間は8カ月くらいでしたが、こんなに長い期間、一人の人生を演じることは初めての経験。しかも、複数台のカメラで撮影する手法にも慣れていないので、どこを向いて芝居をしていいかもわからない。カメラが撮ってくれるから、“舞台のように芝居を届ける必要がないな”と初めて知りました。そんな基本的なことから始まり、いろいろと勉強させてもらいましたね」

『オードリー』出演以降の活躍は、ここで触れるまでもないでしょう。舞台のみならずテレビドラマ、映画などで、さまざまな役を現在も演じ続けている佐々木さん。その活躍は多岐にわたり、2014年には市川猿之助さんに誘われ、スーパー歌舞伎『空ヲ刻ム者』にも出演しました。

「役者をやっていても、歌舞伎の舞台に立てる機会などほぼありません。あの経験はとても大きかったですね」と佐々木さん。猿之助さんに掛けられた、“忘れられない言葉”があると言います。

「“下山するまでがこの公演です”、って言われたんです。そして、“今日100%出し切って、翌日のパフォーマンスが落ちたら何の意味もない”と。これは一年中、興行を行っている歌舞伎の考え方ですよね。僕らの舞台公演は短期間なので、まずは今日の本番をやり抜いて、明日のことはまた考える。でも、長い期間の興行では、それは成り立ちません。だからこそ歌舞伎には、“普遍的な型が必要であり、その型があるからこそ伝わることがある”って痛感しました」

映像はOKをもらいにいく、舞台はダメをもらいにいく

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舞台、テレビ、映画など、さまざまな分野で活躍する佐々木さん。それぞれの違いについて、「役を演じるという意味ではどれも同じですが、映像と舞台にはあきらかに違いがあります。それは、“映像はOKをもらいにいく仕事で、舞台はダメをもらいにいく仕事”ということ」と語ります。

「映像はOKをもらえれば、そこで終了。そのシーンを改めて撮影することはありません。あとはスタッフさんにお任せです。ですが、舞台は毎日稽古があって、そこでダメ出しをされます。本番が始まっても、次の日に向けてダメ出しがあります。稽古場には恥をかきに行っているようなものですね。もし、本番で上手くいっても、次の日も上手くいくとは限りません。毎日が緊張の初日なのです」

それでも、年1本は必ず舞台に立つ佐々木さん。2021年は自身が主催する演劇ユニット「Team申(さる)」約11年振りの本公演となる、『君子無朋(くんしにともなし)~中国史上最も孤独な『暴君』雍正帝~』で企画・プロデュースも務めました。

ドラマ、映画と途切れることなく出演し続ける中、なぜ、ダメをもらうばかりで大変な舞台にこだわり続けるのか? 不躾(ぶしつけ)ながら尋ねると、「確かに、なんで舞台をやっているんだろう…」との言葉。その後少し考え、ゆっくりと語ってくれました。

「舞台は、お客さまの前という一番厳しい場所に立つために、飽きることなく作品と向き合い続けて、稽古から千秋楽まで3カ月くらいそれだけを考える。肉体的にも本当にキツイ。それでも、俳優を続けていくためには、舞台をやらなくてはいけないのでしょうね。自分のルーツだから、それは外せない」とのこと。

常に真摯に作品、そして役に向き合い続ける佐々木さん。演じるに当たっては、ひとつの信念を持っていると言います。それは、“自分自身が演じる登場人物を誰よりも認めて愛してあげる”ということ。

「もし演じる役が、間違っている行動をする人間…極悪人でも、僕だけは彼が極悪人になってしまった理由や彼なりの正義を真摯に受け止め考えてあげる。その上で、客観性をしっかりと持ち合わせて、その作品における登場人物を目指した役づくりをしています。例えば、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』では豊臣秀吉を演じましたが、“佐々木蔵之介なりの秀吉を”とは考えなかったですね。あくまで、“『麒麟がくる』という作品の中での秀吉は、どうあるべきか”を考えた役づくりでした」

その役づくりのために、ゆかりの地を訪ねることも多いという佐々木さん。舞台で『マクベス』を演じたときにはスコットランドへも足を運んだそうです。

「マクベスの居城のモデルとなったコーダ城、グラームズ城のダンカン王殺害の間、バーナムの森。それらを実際に観て、そこの空気を感じることができたことは、演じる上で血となり肉となりました。やっぱり、その現場を訪ねて、同じ空気を吸うことはとても大切なことだと思います。まあ、それにかこつけて旅をするのも楽しいものですが(笑)」

このエピソードからもわかるように、大の旅好き。これまでに、40を超える国へ足を運んだそうです。“佐々木さんが思う旅の魅力”とは何か? 訊いてみました。

「海外では、日本の常識が通じない。否応がなしに失敗します。この失敗が旅の醍醐味。それに、旅は強制的に環境が変わりますよね。自分を変えるのは大変だけど、環境ならすぐに変えられる。それによって、少しでも自分が変われることも魅力です」

時間は平等だから、その質をどう高めるかは自分次第

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そんな佐々木さんだからこそ、今回、自身の腕元を飾ったシチズンの『ACT Line/ブラックチタン™シリーズ「AT8185-62E」』の「ダイレクトフライト」機能に目を奪われ、魅了されたと語ります。

「2ステップで、海外の現地時間に合わせることができるんですね。これは、ほんまに便利。いつもは時差を計算しながら、時刻合わせをしています。こんな簡単に時刻合わせができる時計があるとは、思いもしませんでした。それにすごく軽いので、着け心地もとてもいい。海外旅行にはピッタリですね」、と佐々木さん。

商品イメージ

着用商品

エコ・ドライブ電波時計

AT8185-62E
¥143,000(税抜価格¥130,000)

遊びも仕事も謳歌する男性のための腕時計

ACT Line(アクトライン)は、スーツスタイルとカジュアルの両方で使える、力強く軽快なデザインが魅力。男らしいシャープな力強さを称えたケースは、オレンジの差し色が絶妙なアクセントとなり、「アテッサ」ならではの洗練された佇(たたず)まいと妥協のないデザイン性の高さを物語っています。

太陽光や室内のわずかな光を電気に換え、時計を動かし続ける光発電「エコ・ドライブ」によって定期的な電池交換は不要。独自技術の結晶であるスーパーチタニウム™を採用し、驚きの軽さと高い対傷性も実現しています。また、光の約99%を透過させることで反射を抑えるクラリティ・コーティング技術によって、ビーチなど陽の強い環境下でも時刻をはっきりと読み取ることができます。



このデザインに対しても、佐々木さんは感じ入るところがあるようです。

「これまで黒い時計を着けたことがなかったのですが、これは別格ですね。引き締まった黒にオレンジの差し色。クールさの中に華やかさを感じさせてくれる。このデザインに引っ張られるように、今回の撮影では少し強い視線と表情をつくりました。僕はお酒が好きなので、この時計を着けて洒落たバーで一杯…なんてシーンを思い浮かべますね」

この複雑で美しい黒は、面によって異なる表面仕上げが施されたバンド、金属の別体パーツを多用した文字板、それらがそれぞれに光を受けることによる光の陰影が演出しています。マテリアルも、柔らかくも加工難度の高いチタニウムを一つ一つ丁寧に磨き上げたもの。当然、『ダイレクトフライト』も細かな部品や精密な機構、卓越した技術が成し得た機能です。これら、匠の技が集まった時計を身につけた佐々木さんは、表現者として共通する部分を感じ取りました。

「この時計のディテールを見れば、さまざまなプロフェッショナルが集まり、高め合う作業の結果、生み出されたものだとわかります。そういった意味では、僕たちの作品づくりにも通じるかもしれません。俳優も部品の1つ。他にもカメラマン、演出家、照明、制作部、いろんな部品が組み合わさって1つの作品ができ上がっています」

『ACT Line/ブラックチタン™シリーズ「AT8185-62E」』の文字板で、時を刻む針に視線を落とす佐々木さん。「時間というのはみんな平等に流れるから、その質をどう高めるかは自分次第です」と語ります。そんな時間の先、これから歩む未来をどう見据えているのでしょうか。

「先は見えないし、どうなるかもわからない。ただ、年齢を重ねるにつれ、必ずいつかは終わりが来ると感じるようになりました。だからこそ、全ての作品を疎かにできない…。誠意を持って真っ直ぐに向き合いたいと思います」

Profile

佐々木蔵之介

ささきくらのすけ/1968年2月4日生まれ。京都府出身。神戸大学在学中の1990年、「惑星ピスタチオ」の旗揚げ公演『ファントム OF W』に出演。その後、看板俳優として1998年の退団まで全公演に参加。その後、舞台のみに留まらず、数多くのドラマ、映画に出演。映画『超高速!参勤交代』で第38回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞、映画『空母いぶき』で第43回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞。2021年夏に自ら企画プロデュースした舞台Team申「君子無朋~中国史上最も孤独な「暴君」雍正帝~」のDVDが2021年12月22日よりケイファクトリー公式オンラインショップにて発売。2022年2月26日(土)〜3月15日(火)まで東京芸術劇場で上演される主演舞台「冬のライオン」(演出:森 新太郎)のチケットも発売中。

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エコ・ドライブ電波時計

AT8185-62E
¥143,000(税抜価格¥130,000)