attesa citizen

“いざ、時間を気にした時に
その存在を実感しますね”
俳優・加藤雅也が語る
シチズン「アテッサ」

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自ら進むべき道を切り開いてきた表現者が語る、“基準”からの脱却

加藤雅也さんが出合った、シチズン アテッサのACT Line(アクトライン)。1988年に人気モデルから俳優に転身し、今年で35年目。1987年に誕生したシチズン「アテッサ」とほぼ同時期を俳優として第一線で活躍し続けている。
「実は、高校入学のお祝いとして両親が買ってくれた腕時計がシチズンだったんです。それが僕にとって初めての腕時計でした。もちろん『アテッサ』のような高級なものではなく、高校生の身の丈に合ったものでしたが」と教えてくれた加藤さん。年齢を重ねるごとに渋さとスタイリッシュな魅力を放つ加藤さんの腕元で、さりげなく存在感を示す『アテッサ ACT Line╱「CC4055-65E」』。長い時を経て、加藤さんが再びシチズンの腕時計との邂逅を迎えた瞬間だった。

毎日24時間、同じように「時」が流れても、人によって生きやすい時間は違う

7月7日に全国で公開される映画『1秒先の彼』。主人公の男女それぞれの視点から「消えた1日」を描く、ファンタジックなラブストーリー。この作品で、加藤さんは主人公の父親であり、10数年前突然失踪した皇 平兵衛(すめらぎ へいべい)を演じている。「時」にまつわる謎を解くための鍵を握る存在を、どのような想いで演じたのだろうか。

「自分の場合、家族の前からいなくなることは考えられないので、自分自身から役柄の性格を持ってくることはできないのですが、作中の平兵衛のセリフから彼の生きづらさは理解できるところがありました。 毎日24時間、同じように時が流れて行くけれども、ある人にとっては長かったり、短かったりするわけじゃないですか。でも、自分が持っている体内時計と言うか、時間の感覚って人それぞれ違うと思うんです。彼は自分とは違うペースで、どんどん世の中が進んで行くことに耐えられないほどの生きづらさを感じてしまった。そんな人物だと理解して演じました」
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花火大会の夜、高校生である息子のハジメに「買い物に行く」と告げて去る平兵衛。加藤さんは、失踪してからの10数年間、平兵衛がどう生きてきたのかを自分なりに想像し、構築したうえで撮影に臨んだと言う。
「風貌の変化は監督のアイデアを元にメーキャップで作り上げていきます。一方、僕は失踪している間、この人物が何をやって、どう生きてきたかを埋める作業を行いました。これは他の役柄でも同じです。平兵衛が、どういう生き方をして何を得たのか。何年前には何をしていたのか。今現在、どう生きているのか。質問された時に答えられるぐらい、事細かに考えました。ただ、“三つ子の魂百まで”ではないけれど、基本的には変われない人間なのかもしれませんね、平兵衛は。みんなと同じ時間の流れ、世の中が勝手に決めた都合に適合できない。そういう人物なのだと思います」
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モデルには物理的な基準が存在する
基準のない表現者、それが俳優だった

横浜国立大学教育学部3年生の時にモデル活動を開始し、4年生からは自ら売り込みを行い、男性ファッション雑誌『MEN’S NON-NO』創刊号から専属モデルとなり注目を集めた。その後、パリコレに出演するなどモデルとして順風満帆のように思える中、25歳の時に俳優へと転身。映画『マリリンに逢いたい』で主演デビューを果たす。そんな華々しい略歴の裏には、加藤さんの努力はもちろんのこと、合理的な判断による決断力があった。

「大学4年から自分で売り込みを始めたのは、モデルを一生の仕事にすると決めたからではなく、決める理由を見つけるためだったんです。モデルには、その時代ごとに求められるモデル像というものがあるんですよ。背が高くてマッチョだとか、細身でフェミニンな感じとか。そういう世界なので、自分が今の時代に求められるモデル像なのかを知る必要があった。だから、それを確かめるために自分で売り込みに行ったんです」
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結果、加藤さんは『MEN’S NON-NO』の専属モデルに選ばれたことで、モデルを職業とする自信と覚悟を得た。しかし数年後、世界基準で考えた場合、モデルとしての自分の限界を感じたと言う。

「当時、海外では筋骨隆々として背も高いモデルが主流だったんです。それに比べると僕はやっぱり小さかったんですよ。もう物理的な問題ですよね。これは一生できる仕事ではないという現実を突きつけられました。パリコレから帰国する飛行機の中で、人の基準に合わせるのではなく、自分の頑張り次第では他者から認められるものはなんだろうと考えた時に、モデルとは別の表現として俳優という道が頭に浮かびました。俳優は背が高いとか低いとか、痩せていようが太っていようが、それは一つの個性として認められる。そこに基準はないわけですから」

モデルとしての実績、日本人離れした恵まれたルックスから俳優デビュー後は、数々の話題作や大作で主演を務めた加藤さん。ところが、1994年に演技修行のため渡米するという道を選ぶ。当時、「ハリウッドへの挑戦か」と話題になったが、本人の思いは少し違った。
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「モデル時代に『どうせやるのであればパリコレまで』と考えたように、俳優をやるならば世界の頂点を見たい思いはありました。ただ、あの時期はまだそこまで強く思っていたわけではなかったんです。『いつかは…』という想いを持って少しずつ準備を進めていましたが、きっかけとなったのは、僕が出演した映画を見たある人から『来ないか』と声をかけていただいたことでした。まだ早いという意識もあったのですが、僕の中では、ちゃんと演技の勉強をしないまま俳優になったことがコンプレックスと言うか、そういう思いが常に心の中にあったんです。勉強しなければいけない。その経験がすぐに活きるものではなくても、必ず自分にとってプラスになるはずだと信じてアメリカへ行きました」

加藤さんのような独特な雰囲気とルックスを持つ俳優は、勝手なイメージを持たれて似たような役柄を演じることが多くなりがちだ。しかし、加藤さんは一つの色に染まることなく多彩な役柄を演じ続けてきた。それはモデル時代に感じた“世の中の勝手な基準” に身を置くことなく、自らの力で道を切り開くという想い。俳優としてのアイデンティティなのかもしれない。
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10代の頃に熱中した陸上競技が「時間」に対する敏感さを養った

中学・高校時代、陸上短距離の選手として活躍。インターハイ出場経験もある加藤さんは、映画のタイトルにもある「1秒」どころか、0コンマ何秒を競う世界を経験してきたことが、時間に対する感覚を変えたと言う。
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「陸上100mは、何ヶ月も練習してきたことが、ほんの10秒程度で終わってしまうわけじゃないですか。大会となれば、ちょっとしたミスで0.1秒遅れただけで次のレースに進めなくなることもある。そういうことを繰り返してきましたから、潜在的なものかもしれませんが、『時』というものに敏感なところはありますね。仕事で移動する際にも、所要時間から出発時間を逆算して必ず早めに出発するとか。約束の時間に遅れるのが嫌なんです。撮影時間に遅れてしまうと演技にも影響しますから。常に時間は気になりますね」

そう言いながら、腕元の『アテッサ ACT Line』に視線を落とした加藤さんに、着け心地を尋ねた。

「軽いです。すごく重量感があるような見た目ですけれど、着けていることを忘れてしまいますね。こういうフォルムの腕時計って普通は重いので、『時』を感じる前に『重さ』を感じてしまうことがある。それが好きな人は良いのでしょうが、僕は重さを煩わしく感じてしまうタイプなんですよ。だから、この『アテッサ』は自分に合っている気がします。重さで存在感を主張しないけれど、いざ時間を気にした時に存在感を主張する時計って感じがしますね」

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着用商品

エコ・ドライブGPS衛星電波時計

CC4055-65E
¥330,000(税抜価格¥300,000)

撮影ではスーツを着用したが、『アテッサ ACT Line』ならビジネスシーンだけではなくオフタイムでも活用できると続ける。

「キズに強くて、サビにくいんですよね? この軽さならスポーツを楽しむ時に着けていても気にならないと思います。だから、ビジネスシーンだけではなくオフの日にも活用できますね。アメリカに住んでいた頃、日本とは違うスピードで時間が流れている感覚があったんです。特に土日は違いましたね。アメリカ人はオンとオフの切り替えがハッキリしているので、週末は完全に休日モードになります。仕事をする時に着ける時計とオフを楽しむ時に着ける時計を変えている人もいましたね。日本人には、なかなか難しいかもしれませんが、『アテッサ ACT Line』なら1本でビジネスシーンとオフタイムの2つのシーンで活用できる良さがあるので、そういう意味では、性能も含めて日本人に合っている腕時計かもしれませんね」

主役を演じていない作品においても、観る者に強い印象と存在感を与える俳優・加藤雅也さん。その佇まいが、シチズン アテッサと重なる。
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Profile

加藤雅也

1963年生まれ、奈良県奈良市出身(同市観光特別大使)。メンズノンノやパリコレクションを経験後、88年『マリリンに逢いたい』で俳優デビュー。95年から活動拠点をロサンゼルスに移し、海外作品に多数出演。現在は日本を拠点に俳優、モデル、ラジオDJ、写真家として活動中。レギュラー番組は、Fm yokohama「加藤雅也のBANG BANG BANG!」。
Instagram @masaya_kato1192

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『1秒先の彼』
1秒早いハジメと1秒遅いレイカ。「消えた1日」をそれぞれの視点で描く《時差》ラブストーリー。チェン・ユーシュンによる台湾映画『1秒先の彼女』を、監督・山下敦弘×脚本・宮藤官九郎の初タッグがリメイク。W主演に岡田将生×清原果を迎え、京都を舞台に、何事にも1秒早い男性と、1秒遅い女性の失われた大切な1日を描く。加藤雅也、羽野晶紀、荒川良々らが物語に深みを与える。7月7日(金)より全国ロードショー。
配給:ビターズ・エンド (C)2023『1秒先の彼』製作委員会

Cast / Masaya Kato
Hair & Make-up / Asuka Saichi
Photo / Hiroyuki Hasegawa(affect)
Text / Tamotsu Kobayashi(TORENDOU)
Edit / Masaru Kurebayashi

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エコ・ドライブGPS衛星電波時計

CC4055-65E
¥330,000(税抜価格¥300,000)