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デュラテクト

それは、やわらかな発想から生まれた『硬い』技術です。

デュラテクトとは、時計のケースやバンドに特殊な加工処理をすることで、日常使用によるすり傷や小傷から、時計本来の輝きや仕上げの美しさを保護するためにシチズンが独自に開発した表面硬化技術の総称です。

デュラテクト

お気に入りの時計を買って腕にはめたときの高揚感や満足感。
新品の時計を手にしたときの気持ちは誰でも同じです。
ところが、しばらく使っているうちに、ふと気づくと時計にキズが。
「大切に使ってきたのに、どうして・・・」。
ほんの小さなキズで、着けている方の心をキズつけることもあります。
デュラテクトとは「時計を着けている方の心を大切にしたい」という願いを込めて開発された技術なのです。


PTIC(プラチナチタンカーバイト)/TIC(チタンカーバイト)/GOLD(ゴールド)IP技術


IP(イオンプレーティング)とは真空装置の中で金属をイオン化し部品の表面に被膜をコーティングする技術です。乾式めっきとも呼ばれ、腕時計には主に装飾目的で使用されてきました。
(“シチズンのやさしい技術 イオンプレーティング”参照)

シチズンでは独自の技術により硬質被膜のコーティング処理に成功。部品の材質、形状、仕上げにとらわれず適用範囲が広く、カラーバリエーションも豊富です。
高級品、レディス、チタン商品と幅広いモデルに展開されています。
(特許出願中)


DLC(ダイヤモンドライクカーボン)低温プラズマ技術


プラズマCVD技術とは真空装置の中で原料物質を含むガスをプラズマ化し、化学反応させたのちに部品の表面に吸着コーティングする技術です。
DLC被膜はダイヤモンド構造を一部含んだC(炭素)とH(水素)からなるアモルファス構造をとり、結晶粒界がないため高硬度で非常に滑らかな被膜です。
独特なダークグレー色は高級品、ファッションモデルのバリエーションのひとつとして拡大展開中です。


MRKガス硬化技術


真空炉に窒素と酸素を封入し、熱処理を施すことでチタン素材の表面に20〜30μmの硬化層を形成させることにより時計の表面を硬質化する技術です。
『軽い・錆びない・金属アレルギーを起こしにくい』というチタンの特性はそのままでケース表面の硬質化に成功しました。
ハードな使用環境下で効果を発揮し、チタンのスポーツモデルに採用されています。
(特許登録NO.3225263、NO.3179787)


DLC/MRK複合硬質化技術


ガス硬化技術の「MRK」と低温プラズマ技術の「DLC」の特徴を兼ね備えた表面改質技術で、チタンのスポーツモデルに拡大展開されています。


傷つきにくさの比較

当社耐傷試験機によるデュラテクト加工前と加工後の耐擦傷効果の比較

デュラテクト加工前
簡単に傷がつき鏡面仕上げ部の光沢がなくなっています。
デュラテクト加工後
擦り傷が軽減され、鏡面仕上げ部の光沢が維持されています。
ステンレス

プラチナ・チタンカーバイト処理
デュラテクトPTIC

チタン

チタンカーバイト処理
デュラテクトTIC

チタン

チタン・ガス硬化処理
デュラテクトMRK

 

Duratect「デュラテクト」はシチズンホールディングス株式会社の登録商標です。

 

材質硬度について

代表的なケース(側)材質のビッカース硬度

ビッカース硬度(Hv)
ビッカース硬度は、素材にダイヤモンド製の圧子を押し込むことで測定されます。
この試験方法は、極めて硬い材料も測定でき、また試験用途も大変広く、他の硬さ試験の基準にも利用されています。
表面被膜硬度については、低荷重で被膜硬度のみを測定したものです。
日常使用による傷のつきにくさをそのまま表現する尺度ではありません。