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2018/03/22

PRODUCT

シチズンが、究極の精度「年差±1.0秒」を持つエコ・ドライブ※1ムーブメントを発表

シチズン時計株式会社(本社:東京都西東京市、社長:戸倉 敏夫、以下シチズン)はBASELWORLD 2018において、現時点で究極の精度「年差±1.0秒」を持つ光発電エコ・ドライブ ムーブメント「Cal.0100」を発表します。いかなる電波に頼ることなく、光さえあれば動き続ける「完全自律型」の超高精度ムーブメントです。

ムーブメントを発表するに当たり、初めて「CITIZEN」の名を冠した懐中時計(1924年発売)にオマージュを捧げたポケットウオッチ型のコンセプトモデル(参考出品)に仕上げました。

1924年に初めて「CITIZEN」の名を冠した懐中時計を発売して以来、常に時計の本質と新たな可能性を追求してきたシチズンは、「精度への挑戦」を最重要課題のひとつに掲げてまいりました。

1973年にシチズン初の月差±10秒のクオーツ時計を発売し、3年後の1975年には世界初の年差±3秒のクオーツ時計「クリストロン メガ」を発表しました。その後、光発電エコ・ドライブと組み合わせることで、より正確で、より長く駆動する時計をつくり続けてまいりました。そして100周年を迎える2018年に私たちがたどり着いたのが、「年差±1.0秒」の超高精度エコ・ドライブムーブメント「Cal.0100」です。

電波塔や人工衛星から時刻情報を受信することなく、時計内部の機構だけで、自律的に正確な時を刻み続ける。それは、何ものにも頼らず、限りなく研ぎ澄まされた「純度の高い1秒」を刻むということです。

水晶振動子には温度や重力などの外部要因が加わることで、誤差が生じます。通常のクオーツ時計にとって、それはわずかな誤差でしかありませんが、年差±1.0秒以内という超高精度の実現にとっては、大きな誤差になります。そこでシチズンは一般的なクオーツ時計に用いる「音叉型水晶振動子」の替わりに「ATカット型水晶振動子」に着目しました。音叉型に比べて温度安定性に優れ、また姿勢差の影響が少ないという利点があります。

ATカット型水晶振動子は、一般的にパソコンなどの大型の精密機器で使用されていますが、腕時計のムーブメントで使用するには消費電力が大きすぎるという問題がありました。これは、通常の音叉型水晶振動子が32,768Hzの周波数を持つのに対して、ATカット型水晶振動子がその100倍以上の周波数を持つことに起因しています。そこでシチズンは、マニュファクチュールとしての利点を生かして素材の選定から設計、試験、調整までを幾度となく繰り返すことで、エコ・ドライブによって駆動する8.4MHz(8,388,608Hz)のATカット型水晶振動子を独自開発しました。超高精度エコ・ドライブムーブメント「Cal.0100」の開発は、パーツ製造から完成時計の組み立てまでを行うマニュファクチュールのシチズンだからこそ実現できたと言っても過言ではありません。同時にムーブメントの随所で徹底した省電力化を実施しました。これにより、光があるかぎり動き続けるとともに、一度のフル充電で暗闇の中でも6ヶ月間駆動し続けるまでに持続性を高めることに成功しました。

何ものにも頼ることなく、正確な時を刻み続ける超高精度エコ・ドライブムーブメント「Cal.0100」。
2019年には、このムーブメントを搭載する腕時計を発売いたします。
「Cal.0100」から、腕時計の新しい可能性がはじまります。

究極の精度を求めて

  • 1976年に世界で初めて年差±3秒以内を実現した高精度クオーツウオッチ「クリストロン メガ」を発売してから、たゆまぬ精度追及の結果実現した年差±1.0秒の超高精度ムーブメント
  • 温度や重力の変動が水晶振動子に及ぼす影響を、シチズンが研鑽を重ねた技術で極限まで低減

温度

水晶振動子にもっとも影響を与えるのが「温度」の変化です。通常のクオーツ時計が採用する水晶振動子は、25℃を基準に温度差が大きくなるほど、高温でも低温でも誤差は大きくなります。そこで「Cal.0100」では、まず温度変化の影響を受けにくいATカット型水晶振動子を採用。1年を通して、より安定して時を刻むベースをつくりました。その上で、これまでのシチズンの年差時計にも搭載してきた、1分ごとに水晶振動子の周波数を補正する、温度補正機能の精度をさらに向上。従来よりも温度データを細かく測定し、誤差を最小限に抑えることに成功しました。

重力

姿勢変化や腕振りにより、腕時計が受ける重力加速度の方向は変化します。「Cal.0100」に採用したATカット型水晶振動子は、シート形状のため安定性が高く、通常の音叉型水晶振動子に比べて、重力の影響を受けにくい特長があります。ATカット型水晶振動子は、重力の影響の面からも超高精度に欠かせない部品なのです。

シチズン独自の光発電エコ・ドライブで可動

時計用に小型化したATカット型水晶振動子は、通常の音叉型水晶振動子よりも高い振動数を持つため、大量の電力を消費します。これをシチズン独自の光発電エコ・ドライブで駆動させるためには、あらゆる面での省電力化が不可欠でした。「Cal.0100」では、ムーブメントの随所に徹底した省電力化を実施しました。光があるかぎり動き続けるとともに、一度のフル充電で暗闇でも6ヶ月可動するまでに持続性を高めました。

デザイン

  • 1924年に発売し、初めて「CITIZEN」の名を冠した懐中時計にオマージュを捧げた、ポケットウオッチタイプ。
  • ケースは風防を一体化したサファイアガラスを採用しています。
    クオーツ(水晶)から想起した「Crystallized(結晶化)」を体現した、透き通るケースです。
  • 6角形のインデックスと秒針も「Crystallized(結晶化)」というコンセプトを表しています。
 
ブランド/商品名 CITIZEN / Cal.0100搭載コンセプトモデル
発売日 参考出品
ケース サファイアガラス(りゅうず、およびバチカンはステンレス)
文字板 ホワイト
ガラス サファイアガラス
ムーブメント径 / 厚み 33.3mm / 2.92mm(設計値)
主な機能 Cal.0100 / 年差±1秒 / 光発電エコ・ドライブ
  • ※1 エコ・ドライブ:定期的な電池交換不要の光発電時計で、シチズンの機能ブランドです。時計で初めて「エコマーク商品」に認定されました。

<シチズン時計とは>
シチズン時計は、部品から完成時計まで自社一貫製造するマニュファクチュールであり、世界130ヶ国以上でビジネスを展開するグローバルカンパニーです。1918年の創業以来、“Better Starts Now”「どんな時であろうと『今』をスタートだと考えて行動する限り、私たちは絶えず何かをより良くしていけるのだ」という信念のもと、世界に先駆けて開発した光発電技術「エコ・ドライブ」や、最先端の衛星電波時計など、常に時計の可能性を考え、開発を重ねてきました。2018年に創業100周年を迎えるシチズン時計は、これからも時計の未来を切りひらいていきます。

  • ★エコ・ドライブは、シチズン時計株式会社の登録商標または商標です
  • ★本リリースの内容は発表日時点の情報です。ムーブメントのデザイン及びスペックなどは、一部変更になる場合があります。

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